女の子が健やかに成長するように願う、日本の伝統行事・ひな祭り。
雛人形に桃の花、ひなあられなど、ひな祭りに欠かせないものはいくつもありますよね。
その中でも、ひな祭りに飲む飲み物について、よく知らない・・・という方は多いのではないでしょうか。
私自身、ひな祭りに頂く飲み物は、「甘酒」だと思っていました・・・
しかし、ひな祭りに頂くのは、「甘酒」ではなく「白酒」なんです!
その証拠に、日本の童謡「うれしいひなまつり」の歌詞でも「♪すこし白酒めされたか 赤いお顔の右大臣」と「白酒」というワードが入っています。
せっかく家族でひな祭りのお祝いをするのなら、正しい知識を子供に教えてあげたいものですよね^^
今回は、ひな祭りに飲む白酒について解説していきます!
ひな祭り飲むのは実は甘酒じゃなく「白酒」
ひな祭りに頂く飲み物は、甘酒ではなく「白酒」であるとお話ししましたが、この二つの違いをご存じでしょうか。
見た目は、甘酒も白酒も白っぽく濁っているため、見た目だけでは違いは分かりにくいですよね。
甘酒と白酒の違いについて、農林水産省ホームページでは以下のように解説しています^^
甘酒と白酒は同じものと思われている方が多いと思いますが、かなり違うものです。
一般的に甘酒は、ご飯やおかゆなどに米こうじを混ぜて保温し、米のデンプンを糖化させたもので、アルコールをほとんど含まない甘い飲み物です。 昔から庶民の手作り飲み物として親しまれ、作り方も意外と簡単で一晩でできることから一夜酒ともいわれていました。
一方、白酒は、みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込み、1ヶ月程度熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒のことをいいます。 昔からひな祭りなどで供えられ、白く濁り粘りと甘みがあり、アルコール分は9%前後、糖質が45%程度含まれ、酒税法ではリキュール類に分類されています。
農林水産省ホームページより引用
このように、ふたつの明らかな違いは、甘酒はほとんどアルコールを含まず、白酒はアルコールを含むお酒である事が分かります。
それでは、何故ひな祭りに白酒を飲むのでしょうか。
その由来について解説していきます^^
ひな祭りに白酒をなぜ飲むの?大切な意味と由来について
ひな祭りに飲む白酒の由来については諸説あります。
ひとつは、ひな祭りはもともとは男女関係なく悪いものを追い払う行事であったこと。
そのため、「忌まわしく不浄なものを洗い流す」という意味で白酒を飲むようになったのではと言われています。
もうひとつは、もともとひな祭りに飲まれていたのは、中国のお酒・桃香酒であり、それがのちに白酒に変わっていったのではないかと言う説。
桃香酒は、名前の通り桃の香りがするお酒です。
古代中国では、桃は邪気を払うことが出来ると言われ、合わせて百歳(ももとせ)まで生きるという「長寿」の意味もある縁起物でした。
このように由来や意味を知ると、長い歴史の中で日本の人々が守ってきた文化を、現代の子供たちに受け継いでいくことの大切さを感じますよね。
しかし、子供と一緒にひな祭りを楽しむ場合、アルコールと含む白酒は子供にはあげられませんよね・・・
そんな場合は、白酒の代用として甘酒を用意すれば良いですよ^^
ひな祭り甘酒でも大丈夫?
ひな祭りに飲むと良いとされている「白酒」はアルコールを含むため、子供や妊婦さんなどのお酒を飲めない人は飲めませんよね。
そんな場合は、アルコールをほとんど含まない「甘酒」を用意すれば大丈夫です^^
しかし、ここで注意が必要です!
甘酒には酒粕からつくられるものと、米麹からつくられるものの2種類があります。
酒粕から作られる甘酒はアルコールを含みますので、子供やお酒が飲めない方は米麴から作られる甘酒を準備しましょうね^^
酒粕・米麹どちらが原料であっても、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど体に良いとされています。
その理由は、甘酒にはブドウ糖・ビタミン類やアミノ酸類、ミネラル類など栄養が豊富であるためです。
また、甘酒は、美容やダイエットにも効果があるとも言われています!
そのため、家族でひな祭りをたのしむ場合は、家族みんなで甘酒を頂くことをお勧めします^^
この記事のまとめ
ひな祭りに白酒を飲む理由は、邪気を払い長寿を願うためです。
また、日本の童謡「うれしいひな祭り」の歌詞のように、「すこし白酒めされたか 赤いお顔の右大臣」とあるように、白酒にはアルコールが含まれています。
そのため、子供や妊娠中の女性など、お酒を飲めない場合は、アルコールを含まない米麹が原料となる甘酒を用意すると良いでしょう^^
1年に1度のひな祭り、ご家族みんなで子供の成長をお祝いしましょう♪