12月に入ると、スーパーやホームセンター、雑貨屋など、様々なお店でお正月飾りを販売し始めますよね。
お正月飾りとは、「歳神様」を家にお迎えし、おもてなしをするためのものです。
そして、「お正月飾り」と一言で言っても、門松・しめ縄・鏡餅など、その種類は様々で、お飾りの種類によってその意味も違ってきます。
毎年、「なんとなくお正月飾りを購入し、なんとなく飾っている」という方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、日本の歴史ある文化・お正月飾りについて、その種類や意味、飾る位置などをまとめました!
Contents
お正月飾りは意味を知ってから購入しよう
新年の神様として祀られている「歳神様」。
「歳神様」が家にやってくると、一年間の幸せををもたらすとされています。
そんな縁起の良い神様をお迎えするためのお正月飾りですが、お飾りの種類によって意味も違ってくるんです。
「毎年お正月飾りを飾っているけど、意味を知らない・・・」という方、意外と多いのではないでしょうか。
まずはお正月飾りの種類について、確認していきましょう!
お正月飾りには大きく分けて、3種類あります。
- 門松
- しめ縄
- 鏡餅
それでは、詳しく解説していきます!
門松
門松は、歳神様に迷うことなく家に来てもらうための目印・依代(よりしろ)として飾られます。
松は一年中葉が落ちないという点、竹は生命力が強いという点で縁起が良いとされています。
真ん中に竹を立てた門松が一般的ですが、松の枝に水引をかけて飾る簡略化された門松などもあります。
しめ縄
しめ縄は、神聖な場所であることを示すために飾ります。
また、災厄を払う役割があるとも言われています。
しめ飾りには、笑門飾り(三重県伊勢地方)や宝結び(愛媛県西予市)、鶴亀飾り(島根県出雲地)など、地域によって様々な種類があります。
鏡餅
鏡餅は、お迎えした歳神様の拠り所とされています。
昔から餅は神聖な食べ物として崇められてきました。
丸い大小の餅を重ねることで、「円満に新たな一年を重ねる」ことを表しています。
鏡餅は、年末に飾り「鏡開きの日」に下します。
なお、餅を包丁で切ることは、「切腹」を意味することから禁忌とされていますのでご注意を!
鏡餅は切るのではなく、木づちなどで割って頂きましょう♡
次は、お正月飾りはどこに置くのが良いのか解説していきます!
玄関のお正月飾りはどこに置くといいの?
お正月飾りの飾る場所について迷ったことはありませんか?
基本的にお正月飾りは玄関か神棚に飾るのが一般的です。
また、玄関に飾る場合、方角や玄関ドアのどの位置がいいかなどの決まりは特にありません。
では、詳しく解説していきます!
門松は玄関に飾ろう
門松を飾る場合は、玄関や門など、家の外に飾るのが基本です。
これからお迎えする歳神様が迷わぬよう、分かりやすい位置に飾ります。
また、マンションなどで大きな門松が置けないという場合もありますよね。
そのような場合は、松の枝と水引のみで作られた門松や、玄関に飾れる小さめの松飾りがおすすめです。
しめ縄は玄関か神棚のどちらかに飾ろう
しめ縄の場合は、玄関または神棚のどちらかに飾ると良いとされています。
歳神様に「神聖な場所」であるとお知らせするために飾るしめ縄なので、玄関の目立つ位置に飾ると良いでしょう。
神棚にしめ縄を飾る場合は、飾る向きが地域によって変わってきます。
お住いの地域の習慣を確認してみましょう!
鏡餅は玄関か床の間に飾ろう
鏡餅は、一番大きくて立派なものを玄関か床の間に飾ると良いとされています。
そして、それよりも小さいサイズのものを神棚又は仏壇にお供えし、さらに小さいサイズのものを各部屋やキッチンに置きます。
つぎは、お正月飾りを出す日について解説していきます!
お正月飾りを出す日をチェック!縁起が悪い日に出そうとしてない?
お正月飾りを飾り付ける日にも決まりがあります。
それは、12月13日以降(12月29日と12月31日以外)です。
その理由は、12月13日は「正月事始め」と言われ、昔からお正月の準備に取り掛かる日とされているためです。
そして、昔から12月29日と12月31日には、正月飾りの飾り付けを避けるように言われてきました。
29日は「二重苦」を連想、31日は「一夜飾り」となり、縁起が悪い日とされていることが理由です。
この記事のまとめ
- 「歳神様」を家にお迎えし、おもてなしをするお正月飾り
- お正月飾りで代表的なのは、門松・しめ縄・鏡餅の3種類
- 現代では簡略化された門松も!
- しめ縄は地域によって様々な種類があります
- 鏡餅は一つだけでなく、サイズ違いで複数用意して歳神様をおもてなししましょう^^
- 正月飾りを出すときは、縁起が悪いとされる日を避けましょう!
日本の伝統的なお正月文化を学び、素敵な新年を迎えましょう♡