子供のお弁当作りや、日々のお料理の時短にも活用できる冷凍食品は大変便利ですよね。
冷凍食品を冷凍庫に常備しておけば、時間が無くてお買い物に行けない!という時にも活躍します。
しかし、冷凍食品の最大のメリットである「賞味期限が長い」ことは、保存するうえでデメリットにもなります。
それは、賞味期限が長いがゆえに、ついつい自宅冷凍庫での保存期間が長くなってしまうこと。
以前購入しておいた冷凍食品を使おうと思ったら、賞味期限が何日も過ぎていた・・・なんてことはありませんか?
冷凍食品の賞味期限が数日過ぎているだけなら、迷わず使ってしまう!という方も多いかもしれません。
では、数か月~半年など、冷凍食品の賞味期限が大幅に切れていた場合はどうなのでしょうか。
今回は、賞味期限切れの冷凍食品をいつまでなら食べても大丈夫なのかを調査しました!
Contents
冷凍食品の賞味期限切れ!10日ぐらいなら食べられる?半年は?
期限切れの場合、自分だけが食べるならまだしも、家族のお腹に入るとなると、傷んでいたりしたら・・・と心配になりますよね。
結論から申し上げますと、賞味期限切れの冷凍食品は食べても大丈夫です!
では、その理由を解説していきます!
冷凍食品は、-18度で保存することを想定して製造されており、製造から1年後が賞味期限として設定(未開封の場合)されていることが多いです。
また、食品の期限設定については国の定めるガイドラインが存在しており、以下の基準で食品期限設定テストが行われます。
保存試験設定前の特性評価
農林水産省「食品の期限設定の考え方と実例について」より引用
〇予定する賞味期限の1.1~1.5倍を試験設定する。
→安全係数は製品のばらつき幅・付帯環境による。
上記のことから、賞味期限の1.1~1.5倍(商品による)は食べられることが分かります。
そのため、製造から1年後が賞味期限の冷凍食品の場合、長いもので賞味期限からプラス5か月は大丈夫なのではないでしょうか。
この安全係数の設定は、商品により異なります。
しかし、商品によっては製造日から3~4か月後、短いものだと1~2か月後が賞味期限として設定されている場合もあります。
その場合は、大幅に賞味期限が過ぎているものは食べない方が良いでしょう。
また、保存方法によっては、賞味期限関係なく味が落ちてしまうこともあります。
それは何故でしょうか。
開封後の冷凍食品は賞味期限関係なく味が落ちている可能性がある
冷凍食品の賞味期限は、チルド商品に比べて長く設定された調味期限が魅力です。
しかし、賞味期限が長いからと言って、開封後の冷凍食品を長期冷凍保存していると、味が落ちてしまいます。
冷凍食品が開封後に美味しくなくなる理由は、酸化と乾燥。
そして、開封済の冷凍食品の酸化・乾燥は、「霜」と「冷凍やけ」が原因なんです!
以下、詳しく解説していきますね^^
冷凍やけ(霜がついている)
霜が付き、食品が乾燥し劣化してしまうことを「冷凍やけ」と言います。
霜が付いてしまう理由は、食品に含まれる水分が水蒸気となり、更に冷凍庫の開閉などによる温度変化で再度凍ったためです。
そして、そこに開封したことにより入った空気が、食品の酸化を進めてしまいます。
冷凍やけした食品は腐ってしまったわけでは無いので、食べられないことはありません。
しかし、乾燥した食品は食べるとパサパサしていて美味しくないですよね。
食品に設定された賞味期限は「未開封」であることが条件です。
美味しく食べるために、開封後は出来るだけ早めに食べきりましょうね^^
つづいて、真空パックの冷凍食品であれば、長期期間保存しても美味しく食べられるのか?調べました!
真空パックの冷凍食品なら賞味期限が切れても大丈夫?
食品に霜が付いて冷凍やけすることが原因で味が落ちてしまうのであれば、もしかして・・・
真空パックの冷凍食品なら食品に直接霜がつくこともなく、長期間保存しても美味しく食べられるのでは!?と思い調べてみました。
真空パックの場合、食品が直接空気に触れないため味が落ちてしまう原因である酸化・乾燥は防げます。
更に、きちんと滅菌処理された後に真空パックにしていれば、格段に賞味期限が伸びると言われています。
しかし、食品の期限決定テストの安全係数を考慮しても、真空パックであったとしても賞味期限切れの場合は長くてプラス5か月と言ったところでしょう。
続いて、冷凍食品を劣化させないための保存方法に解説していきますね^^
冷凍食品を劣化させないための正しい保存方法
調味期限切れの冷凍食品や、開封済みの冷凍食品が美味しく食べられるかどうか・・・それは、ずばり保存状態にあります!
正しい保存方法さえ守っていれば、期限切れや開封済でも、美味しく食べられる可能性が高いです。
冷凍食品の保存方法のコツは以下のとおりです^^
- 空気に触れさせない
- 冷凍庫内の温度を上げない
- 一度溶けてしまったものは再冷凍厳禁!
詳しく解説していきますね!
まず、食品の劣化を防ぐためには冷凍焼けしないよう気を付ける必要があります。
開封済の場合は、空気をしっかり抜きジッパー付きの袋で密封して冷凍保存しましょう。
また、冷凍庫内の温度を出来るだけ上げないようにすることも重要です。
冷凍庫を頻繁に開け閉めしたり、閉め忘れたり・・・よくある事ではありますが、気を付けると冷凍食品が長持ちします。
そして、何らかの理由で一度溶けてしまった冷凍食品を、再冷凍するのは絶対にやめましょう!
その理由は、味が落ちるだけではなく、食中毒の危険性が高まるためです。
一度溶けてしまった冷凍食品は、食品の温度が上がることにより細菌が増殖する可能性があるんです!
冷凍食品の保存方法について、日本冷凍食品協会ホームページでは以下のように紹介しています。
ご家庭への持ち帰り時の注意点
冷凍食品の品質を守るためには、凍ったまま持ち帰ることが大事です。
そのために次のことに注意しましょう。1 冷凍食品は長く持ち歩くと温度が上昇し、時には解けてきますので、買い物の一番最後に買うようにしましょう。
日本冷凍食品協会ホームページより引用
2 できればドライアイス、氷等を入れるか、保冷袋を利用しましょう。
3 新聞紙や包装紙などで二重・三重に包み、買い物袋の中央に入れて防熱すれば、夏場でもある程度は解けることを防ぐことができます。
4 1袋よりもいくつか商品をまとめ買いすると、お互いの冷気の作用で解けにくくなります。
5 買い物が終わり次第急いで帰宅し、すぐに冷凍庫に入れましょう。解かしてしまった冷凍食品を家庭の冷凍室で再凍結することは、好ましくありません。解かしてしまったら「生もの」ですから、なるべく早く調理して食べるようにしましょう。
冷凍食品を解かしてしまったら「生もの」と記載があるように、再冷凍は危険なので絶対にやめましょう!
また、「賞味」期限と「消費」期限は違いますが、期限切れの冷凍食品を食べる場合は、あくまでご自身の判断でお願いしますね!
この記事のまとめ
賞味期限が過ぎたからと言って、すぐに冷凍食品が食べられなくなるという事はありません。
商品によっては長いもので賞味期限からプラス5か月は食べても大丈夫であることが分かりました。
しかし、冷凍食品でも商品によっては元の賞味期限が短いものも存在します。
また、真空パックだからと言って、賞味期限を大幅に超過しても食べられるかと言うと、そうではありません。
賞味期限切れの冷凍食品を食べる際には、それまでの保存状態など注意が必要です。
冷凍食品は、定期的に賞味期限の確認をしながら消費していきましょう!