いよいよ、綾瀬はるかさん主演の「元彼の遺言状」がスタートしますね!
元彼の遺言状は、「このミステリーがすごい」大賞を受賞したこともある、ミステリー小説が原作です。
綾瀬はるかさん演じるお金大好き弁護士「剣持麗子」が、仕事で思ったような評価が得られずイライラしながら何となく元彼にメールするところから話が始まります。
その元彼こそ森川栄治(生田斗真)なのですが、栄治の友達だった篠田から「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残し、亡くなっていたことを知らされます。
そこで、友人の篠田と共謀し篠田を犯人に仕立て上げ、遺産を山分けする計画を立てるという内容なのですが、そもそも栄治は何故亡くなったのでしょうか?
篠田の話では、「インフルエンザ」で亡くなったと言うことになっているのですが、本当に病気で亡くなったのでしょうか?それとも他殺?原作からご紹介したいと思います^^
※ネタバレを含む場合があります。見たくない人は、別記事へ!
Contents
栄治の死因は原作ではインフルエンザって本当?
『元彼の遺言状』の原作では、栄治はインフルエンザで亡くなったことになっています。
しかし、栄治の遺言状には「何者かによって殺されずに死んだ場合が遺産全て国庫に帰属させる」と言うことが書いてあるため、インフルエンザで亡くなったのなら、このドラマ終わってしまいますよね?
だって、他殺ではなく病死なのですから。しかし、実際は別の死因があったのです。
確かに、亡くなったとき栄治はインフルエンザに感染していて療養していました。
そして亡くなった時に遺体を発見したのは元カノの「雪乃(笛木優子)」。
雪乃はうつ病になった栄治に嫌気が差し別れたあとすぐに、栄治のいとこの森川拓未と結婚します。
しかし、うつ病で苦しんでいる栄治を放っておくことができず、毎朝森川家に忍び込み栄治の様子を覗いたり、周辺の掃除をするのが毎朝のルーティンとなっていたそう。
栄治の腕には注射痕があった!?
栄治の訃報は、担当の医師から栄治の担当看護師であり、栄治の今の彼女でもある「朝陽(森 カンナ)」に伝わる。
急いで栄治の屋敷に向かうと、その場には栄治の叔母である「森川真梨子(萬田久子)」と「雪乃」がいた。
浜田医師が死亡診断書を書くため、病院に戻る。朝陽も別の車で栄治の遺体とともに病院に戻りエンゼルケアを担当。
栄治の体を拭いている時に左のももの内側に注射痕をみつけるのです。
朝陽は浜田医師にそのことを告げるが、取り合ってもらえない、仕方なくこっそりスマホで写真を撮って証拠を残しておくのです。
しかし意志が固かった朝陽は警察に全て話し、浜田医師は警察に連行されるのです。
浜田医師が聴取から帰ってきたら必ずクビにされると思った朝陽は、「栄治の死の真相」を突き止められずクビになるのは嫌だ。と麗子に一緒に犯人を捜してほしいと懇願するのです。
忘れてはならない。麗子は篠田を捕まらないように犯人に仕立て上げ、その報酬として巨額の遺産の半額を貰う予定で、犯人選考会に篠田の代理人として参加しているのです。
仮に真犯人が居たとしても、それを暴くのは今やるべき仕事とは真逆。協力するわけにもいかないのです。
幸い、自分が犯人選考会の代理人だとはバレていないので「犯人よりも職をさがしなさい」と適当にはぐらかそうとする麗子。
しかし、朝陽は麗子が代理人をしていることを知っていて最後のとりでとして取っていただけだったのです。
結局『剣持麗子は悪徳弁護士です』とネットで拡散すると言われ協力する事になります。
栄治を殺した犯人は雪乃?注射痕を知っていた!?
栄治の死の真相を探るため、麗子と朝陽は発見状況を確認する為、第一発見者の「雪乃」のもとを訪れます。
二人の突然の訪問に戸惑いつつも、遺体発見時について質問に答える雪乃。
途中タジタジになり、何か嘘をついている様子も見える。
そこで朝陽が栄治の左ももの内側の付け根の部分に注射痕があったこと。
他殺の可能性があることを雪乃に伝えると、表情が一変。組んだ腕も細かく震えだし、少しの沈黙の後「私が殺したんです」と話す。
雪乃は、私のせいで栄治さんは「マッスルマスターゼット」自分に投与したと供述したのです。
遺体発見時、栄治は『マッスルマスターゼット』の注射器を手に持っていた。
マッスルマスターゼットとは、筋肉を増強してくれる森川製薬の新薬。別れる時にうつ病に嫌気がさしたとは言えず、筋肉がない男は嫌いといって別れたそう。
そのことが原因で、栄治は森川製薬が発売予定だった筋肉増量剤の副作用で亡くなたというのです。
雪乃が注射を隠し証拠隠滅した理由とは
一方、栄治と会う約束があり、遅れて現場に到着したのは栄治の叔母であり、雪乃の姑の「森川真梨子」。
栄治の変わり果てた姿を目撃した真梨子は、甥の死よりも「マッスルマスターゼット」の副作用が原因で栄治が死んだことにパニックに陥ります。
それもそのはず。マッスルマスターゼットは、夫の定之専務が取りまとめているプロジェクトであったが、このプロジェクトを推進しているのは息子の拓未だったからです。
もし死因がマッスルマスターゼットの致死性の高い副作用だと発表されれば、夫どころか拓未の将来にもかかわるからです。
そこで真梨子は、雪乃に注射器の処分を命じたのです。
雪乃は警察へ行くといい、麗子と朝陽は警察署まで送ることに。
「元彼の遺言状」森川栄治を殺した犯人は!?原作ネタバレ
マッスルマスターゼットを自ら打ち、そのの副作用で亡くなったとなれば、犯人は不在。
栄治の遺産は国庫に帰属されます。しかしここで首をかしげたのは朝陽です。
栄治はかなり体調がわるく、食事も十分にとれない状態だった。放っておいてもしんでしまうかもしれないぐらい弱っていたそう。
そんな人が、筋肉が欲しいからといってそんなタイミングで筋肉増強剤を打つのか?
そんなことを考えていると、声をかけてきたのは今まで事情聴取を受けていた栄治の森川豊治です。(ちなみに豊治も生田斗真さんが演じています)
雪乃のいないところで、麗子と朝陽に話があるというので、雪乃をおくったあと栄治の家で待ち合わせをすることに。
森川栄治の遺言状の意図とは?ポトラッチ?
豊治と落ち合った二人。すると豊治から「栄治の遺言状の意図はポトラッチだ」というのです。
ポトラッチは太平洋岸北西部先住民族の重要な固有文化で、裕福な家族や部族の指導者が家に客を迎えて舞踊や歌唱が付随した祝宴でもてなし、富を再分配するのが目的とされる。ポトラッチは子供の誕生や命名式、成人の儀式、結婚式、葬式、死者の追悼などの機会に催された。太平洋岸北西部先住民族の社会では、一族の地位は所有する財産の規模ではなく、ポトラッチで贈与される財産の規模によって高まった。
Wikipediaより
「返しきれない贈り物をすることで、犯人をつぶすつもりだったんだ」そういうのです。
栄治の遺言の内容にはこのような文面もあります。
僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る。
これは僕にとって犯人への復讐だ。
与えることは奪うこと。
恩を着せてきた人間が死んでしまえば、その恩は返しようもなく受け取った側の勝ち目はない。遺言状は最適な形態だったと兄の冨治はいうのです。
と言う事は、栄治は誰かに殺されるかもしれないと予期していたことになります。
しかし栄治の遺言は、死ぬ数日前に作成されていて、そこまで正確に予期できたのか?という疑問は残ります。
話していると急に富治は「拓未が殺したんだ!」と言い始めます。
冨治の話によると、栄治が亡くなる前、拓未と弁護士の村上先生が栄治を訪ねて行って相談事をしていたそう。
その後、栄治と弁護士の村上先生も亡くなっているんです。
しかし、拓未が殺したとなると、自身がプロジェクトを進めている「マッスルマスターゼット」を使用するのはおかしい。
マッスルマスターゼットの副作用で死者が出たとなったら、このプロジェクトは水の泡となるからです。
では一体誰が栄治を殺したのでしょうか…。
栄治を殺した真犯人は誰??原作ネタバレ
ここからはサクサク原作のネタバレしちゃいますよ〜!!!!
さすが「このミステリーがすごい」大賞を受賞しただけあって、ここでは書ききれないほど、よく考えられた神業的なミステリー小説。
結論から言いましょう。犯人は〜!!!
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元彼の遺言状原作の考察
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」と言う遺言は、堂上への罪滅ぼしだったのでしょうか?はたまた亮への愛?
栄治は亮が実子だったと、いつ頃知ったのかは不明ですが、犯人が見つかろうが、実子である以上遺産の半額は亮に入ることになります。
結果、栄治の遺産は亮が半分相続し、その他は国庫に帰属されます。
その後亮とバッカスは、拓未夫婦に引き取られこのミステリーは終わります。
この記事のまとめ:原作とドラマの結末は違う可能性が高い
ここまで原作の内容をお伝えしてきましたが、お忘れではありませんか?
麗子がこの事件に首を突っ込んだ理由を(笑)
そう。麗子は、犯人選考会の代理人を務め、篠田を犯人に仕立て上げ、巨額の遺産の半分を報酬としてもらおうとしていたことを。
原作では、篠田は途中で遺産をもらうことをあきらめ「麗子をクビ」にしてしまいます。
そして結果、遺産は麗子に1円も入ってきません。
しかしこちらのドラマの映像をご覧ください。
篠田と協力して剣持麗子は、真実を探り遺産を手にしようと奮闘するドラマとなっています。
小説では、単なるきっかけでしかなかった篠田ですが、ドラマではキーマンになる事は間違いなさそうです。
原作小説が実写化し、結末が変わると言うことはよくある事です。(テセウスの船が違いました)
ドラマの結末では、麗子は遺産を手に入れる事はできるのでしょうか?楽しみですね!