急速に少子高齢化が進む中、近年注目されているのが高齢者向けの配食サービスです。
高齢者向け配食サービスとは、一人暮らしの高齢者または高齢者のみの世帯に宅配弁当を届けるサービスのことです。
高齢者向け配食サービスには、食事準備の負担軽減や栄養バランスの良い食事がとれるなど、様々なメリットがあります。
宅配弁当業者の中には、宅配スタッフからの商品受け渡し時に安否確認サービスを行っていることもあり、これも大きなメリットと言えるでしょう。
そんな、便利且つ安心の高齢者向け配食サービス。
離れて暮らす一人暮らしの高齢の親が心配・・・という場合には、高齢者向け配食サービスを利用しない手はないですよね^^
しかし、食事は毎日のことですし、出来る限り費用は抑えたいですよね!
そこで今回は、高齢者の向けの配食サービスは介護保険適用内なのか、自治体が行っている高齢者向けの食事補助について調べました!
Contents
宅配弁当では介護保険は基本適用外
高齢者向けの宅配弁当に、介護保険が適用されたら家計はかなり助かるのでは!?と思いましたが・・・
残念ながら宅配弁当は介護保険適用外となるようです・・・
そのため、高齢者向け配食サービスを利用する場合、すべて自己負担となります。
しかし、高齢者の食事補助を行っている自治体も存在します!
さっそくチェックしてみましょう!
自治体によっては高齢者の食事補助が受けられることも
高齢者向けの配食サービスへの特別給付金を支給している自治体があるのをご存じでしょうか。
これは、高齢者向けの宅配弁当にかかった費用を、自治体が一部負担してくれるというものです。
この特別給付金は、大きく分けて以下の2つのサービスで受けることが出来ます。
- 生活援助型配食サービス
- 高齢者自立支援配食サービス
それでは、詳しく説明していきますね^^
生活援助型配食サービスとは
生活援助型配食サービスとは、最大週7回まで高齢者の自宅に宅配弁当を届けてもらえるサービスです。
配達時には、配達スタッフが安否確認も同時に行いますので、離れて暮らす家族は安心ですよね^^
自治体により、サービス内容やサービスを受けられる条件は異なります。
以下、大阪市の「生活支援型食事サービス事業」のサービス内容です。
安否確認
訪問(通所)介護、家族支援等がなく、見守りを必要とする時間帯に、昼食または夕食の配達を通じて安否の確認を行います。配達時に利用者の所在が不明な場合は再配達を行いますが、再配達時にも安否の確認ができない場合は、親族等の緊急連絡先にご連絡します。 また、異常を確認した場合は関係機関に連絡します。
配食
大阪市ホームページより
咀嚼、嚥下能力の低下に対応した食事を利用者の選択に応じて配達します。(献立は本市が委託する配食事業者(以下、「配食事業者」と記載します。)により異なります。)
大阪市「生活支援型食事サービス」を受けられる条件はこちらです。
(1)次の要件を全て満たしている高齢者
・要支援1・2または要介護1~5の者
・単身世帯、要支援1・2または要介護1~5の者のみの世帯、要支援1・2または要介護1~5の者と下記(2)の障がい者のみの世帯
(2)次の要件を全て満たしている障がい者
・身体障がい者手帳の1級もしくは2級、または療育手帳(B2を除く)または精神障がい者保健福祉手帳(3級を除く)を所持している者
・単身世帯、障がい者のみの世帯、障がい者と上記(1)の高齢者のみの世帯
大阪市ホームページより
なお、宅配弁当代は利用者の負担となります。(※弁当代は配食宅配業者によって異なる)
しかし、大阪市の場合、年間の世帯所得(150万円以下または市府民税非課税世帯)によって負担額が軽減されます。
続いて、高齢者自立支援配食サービスについてチェックしていきましょう!
高齢者自立支援配食サービスとは
高齢者自立支援配食サービスのサービス内容は、生活援助型配食サービスとほとんど違いはありません。
こちらも自治体によって対象者や利用条件が異なります。
以下は、町田市の「自立支援・配食ネットワーク事業」の対象となる方の条件です。
対象者
町田市ホームページ
65歳以上のひとり暮らしまたは高齢者世帯で、要介護1から5の認定を受けている方
(65歳未満の方と同世帯の方・要支援の方はサービスの対象となりません)
町田市のホームページでは、利用回数について以下の記載がありました。
利用回数
町田市ホームページ
要介護1から3の方:週3食まで利用可
要介護4から5の方:週5食まで利用可
町田市の場合、介護認定レベルによって利用回数が異なります。
宅配弁当の代金は自己負担となり、町田市では1食500~590円で配食サービスを受けられます。
民間企業の宅配弁当の場合、1食300円から800円以上するものまで種類は様々です。
そのため、安いとは言えませんが栄養面や体のことを考えると、お値段以上のサービスだと言えるでしょう。
このように自治体によって、サービス内容や利用条件が多少異なることから、ご自身がサービスを利用出来るのか確認することをおすすめします!
あなたの地域の高齢者への食事補助を確認しよう
高齢者向け配食サービスを利用することにより、一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯で暮らす方の負担は大きく解消されます。
しかし、生活援助型配食サービスも高齢者自立支援配食サービスも、各自治体が独自に行っている事業となります。
そのため、利用条件やサービス内容は各自治体によって様々です。
高齢者向け配食サービスを利用したい場合、お住いの自治体でこのようなサービスがあるのか確認する必要があります。
お住いの自治体のホームページで確認するほか、お世話になっているケアマネージャーさんに相談しても良いかもしれませんね^^
この記事のまとめ
- 高齢者向け配食サービスは介護保険は適用されません
- 宅配スタッフが、商品受け渡し時に安否確認を行うサービスが付帯されていることも!
- 自治体によって、高齢者向け配食サービス事業を行っている場合があります
- 基本的に宅配弁当の代金は利用者負担となります
- 自治体によっては、世帯所得の合計で利用料が軽減される場合も!
高齢者配食サービスを利用して、食事準備の負担軽減や、家族の安心を手に入れましょう!